今話題の交響曲『HIROSHIMA』を聴いた感想
今話題のHIROSHIMAを聴きました。
- アーティスト: 佐村河内守,大友直人,東京交響楽団
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: CD
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印象的だったのは、戦争を徹底的に"虚しいモノ"として描いてるところ。(と、私は思った。以下同じ)
残酷で怖かったり、暴力的で激しかったり、ましてや善悪ではなく、ただただ虚しい。
オーケストラに参加して交響曲を演奏した人なら誰しも少しは感じたことがあると思うけれど、交響曲には作曲家の何かカケラが入っている。
恣意的に、もしくは表現の方法として、積極的にソレを込めることも、もちろんあるし、どんなに細心の注意を払って純粋な"音楽"(そんなものがあるのか分からないけれど)を目指したとしても、作曲家の大切な何かを盗んで人に伝えてしまう。
だから、交響曲はある種のプロパガンダにならざるおえない。
今、この時代に、この時に、この交響曲が、多くの人に聴かれている。
この意味って何なんだろうと思う。
とりあえず、私はCDに入っている解説を読まずに聴いてみましたが、
おそらく、この音楽の中には『原爆が落ちた瞬間』も『ポツダム宣言』も入っていない。もう少し正確に言うなら、あえて太平洋戦争において起きた歴史的に有名な出来事を強調していない。
聴く前に、ここをどう描くかで、この音楽の意味が変わるのかな、と思っていたんだけど、淡々と、戦争があり、終わったのだ、ということを描いている。
この描き方、私は好きです。
インターネットによって世界が、色々な問題は全然解決しないけど、確かに繋がっている今、その環境に対して、ネイティブな子たちが、一緒になって考えていくべき事実は、戦争があって、今もあって、それは虚しい出来事である、だからどうすれば良いか、ということで、個別の歴史的事実の解決ではないと思うから。*1
・・・と、まあ、自分の曲解釈なんだから、それが好きなのは当たり前ですけど。
よくわかんないこと、ずらずら書きましたが、曲としては分かりやすいし、雰囲気としては映画音楽にも近いから、すごく聴きやすいし、クラシックの入り口としては良い曲だと思います。
何より、きれいな曲です。
テレビで何度が特集もやってましたし、少しでも興味の湧いた方は、ぜひ聴いてみて下さいな。
ちなみに。
興味あるけど聴き方わかんない!って人は、同じ雰囲気の音の並びを探しながら曲を聴いていくと良いです。
いわゆる主題とか動機とか呼ばれるもので、大抵は曲のはじめの方に出てきます。(主題が示される、とか言います。)
HIROSHIMAで言うと、『ラーーラーラーラーー』と『ララ、ラララ、ララーー』という、メロディです。(←文章だと全然分からないけど、気にして聴けば必ず分かります)
これが、楽器を変え、調を変え、様々なカタチで、表情で出てくるので、それをまず楽しむと良いと思います。
あとは、クラシックは大好きな人でも、聴いて眠くなることもあります。
肩肘張らずに、どーぞ聴いてやって下さいまし!
ちなみにちなみに。
昨日の記事*2、何と60pvくらいありました!予想の倍です、倍!!
間違えて、個別のエントリーではなく、ブログのURLをポストしてしまったがために、正確な数は全く不明ですが・・・。
当面は、練習も兼ねて、毎日、何か書くと思いますので、奇特な方はチェックしてくださいまし。
ではでは。